日  誌
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 2009年日誌 2010年日誌
スケジュール

「国鉄闘争の火を消すな」
新たな全国運動を呼びかけます

伊藤 晃(日本近代史研究者) 入江史郎(スタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合委員長)
宇都宮理(愛媛県職員労働組合委員長)
大野義文(元安芸労働基準監督署長)
大和田幸治(全国金属機械労働組合港合同事務局長)
北原鉱治(三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長)
金 元重(韓国労働運動史研究家)
高 英男
(全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部副委員長)
鈴木達夫(弁護士・法政大学弾圧裁判弁護団長)
高山俊吉(弁護士・憲法と人権の日弁連をめざす会代表)
中江昌夫(元国鉄動力車労組副委員長)
葉山岳夫(弁護士・動労千葉顧問弁護団長)
山本弘行(動労千葉を支援する会事務局長)
矢山有作(元衆議院議員)
全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部

呼びかけ文(PDF) テキスト 全国運動の要綱


国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動要綱

一、名称は「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動」とする。

一、目的と運動
  本会は、新自由主義攻撃への対抗軸となる新しい労働運動をつくりあげることを展望し、国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回に向けた全国的な運動を呼びかけることを目的とする。
 ①本全国運動への賛同(団体・個人)運動を呼びかける。
 ②動労千葉争議団、解雇撤回を闘う国鉄労働者の生活と活動を支えるカンパ・基金を呼びかける(当面の目標を1億円とする)。
 ③動労千葉を支援する会、国鉄闘争支援運動の組織化を全国に呼びかける。
 ④鉄道運輸機構・JRとの闘い、物資販売運動等、解雇撤回に向けた動労千葉、国鉄労働者の闘いを支援する。
 ⑤会報を発行する。

一、呼びかけ人のもとに幹事会をつくる。幹事会は、呼びかけ人および動労千葉で構成し、全国運動の日常的方針を討議する。

一、支援カンパ・基金の送金先は事務局とする。 〒260-0017 千葉市中央区要町2-8 DC 会館内


郵便振替口座 00220 ー9ー140268 「国鉄闘争全国運動」
(郵便振替口座は5月17日以降に使用できるようになります)
中央労働金庫 千葉支店 普通6130237 「国鉄闘争全国運動 代表山本弘行」

一、事務局 事務局は動労千葉におく。
〒260-0017 千葉市中央区要町2-8 DC 会館内 
電話043-222-7207
      FAX043-224-7197 


5月24日(月
 夕食は熊本ラーメンに キャベツを乗せて カボチャ煮

 だ  ん   け  つ 2010年5月24日
№364
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
6・13大集会へ全国キャラバンがスタート!
 5月22日新宿西口で、労組交流センターが6・13全国大集会を呼びかけた。小型ながらアピール度の高い宣伝カーを作成しての登場。キャラバンがいよいよスタートだ。道行く人々に、タブロイド判が次々と手に渡る。「解雇撤回」「鳩山打倒」に注目して、向こうから手を出して来る青年が多かった。緊急で今日は数人による訴えとなったが、チケットが10枚以上売れ、カンパは7000円以上、新宿区労連、都高教の労働者も署名し公表OKと胸を張った。

 「次々に派遣社員にして、労働者のきずなを奪った」「動労千葉は5派のストライキで検修外注化を阻止した」「民営化されてから事故が多発している。腐った電柱に登らされて死亡した仲間や、尼崎事故の追悼式でJRの労働者が殺された」。呼びかける熱い演説に聞き入って、拍手が起こった。さっとテーブルのカンパ箱にもお金が寄せられた。国労の仲間は、カバンに常につけている「NRU」を示し、「このままじゃ納得いかない」と署名した。

 「国鉄闘争の火を消すな」の闘いは国鉄分割・民営化を知らない世代の心も揺さぶり、勇気づけている。「首切り自由を認めない正義の闘い、解雇撤回」「解雇撤回で闘うことなしに、青年の未来はない」の訴えに、圧倒的な支持を署名で寄せてくれた。

 いくつもの討論の輪ができた。青年からは、「でも、どうしたら闘えるのか。」「敵が誰かわからなくなっている。」「民主党の次は何なのか」と真剣な討論が行われた。国鉄分割・民営化が出発だった、労働者の運動をつぶすことで民主党は生き延びようとしている、ということが分かって、6月13日には文京シビックホールの集会に行きます、となった。民主党への怒りはすごい。「自民党はダメだが民主党もダメだ。時給800円でやってられるか! 食っていけない。怒り爆発だ」という迫力ある声も寄せられた。

 高校生も注目し、沖縄、日米安保やユーロ・株の暴落について、「戦争しなくては資本主義が限界なら、マルクスしかないですね」と討論となった。「北朝鮮を攻撃したい」と大声で言ってきた人が、「それは結局戦争をやって軍需産業を儲けさせるだけ。軍事占領する野蛮な考えで、正義などないのではないか」と問いかけると、「そうかもしれない。考えてみる」とこちらのビラを受けとり帰っていった。

 職場を拠点に街頭へ! 多くの仲間に労働運動で世の中を変えることができるという展望を伝えることができた。「青年をつかめる」「国鉄闘争はやれる」という確信をもつことができた手応えのある街頭宣伝だった。大激動を開始した情勢をしっかりとつかみ、自信をもって6・13集会を訴えよう。(東京・Y)

ギリシャのゼネストが革命勝利の時代を告げ知らせる
 5月20日、ギリシャ労働者は再びゼネストに立ちあがり、8万5000人が街頭デモと集会に決起した(写真はゼネストに決起してアテネをデモ行進する労働者)。今回のゼネストは世界を震撼させた5月5日のゼネストへの大反動をぶち破って、あくまで絶対反対のギリシャ労働者の意志を決然と示した圧倒的なストライキである。ストに決起した労働者は「われわれの怒りはますます激しくなっている。ゼネストはまだ始まりにすぎない。来週は電力スト、地方議会に対する緊縮法案に対する抵抗闘争を始める」「われわれは闘い続ける。絶対に譲歩しない」と誇り高く語っている。

 機動隊と大激突して銀行を焼き討ちし放送局を占拠した5・5ゼネストは、世界中の資本家階級を恐怖のどん底にたたき込んだ。EUとIMFは総額1100億ユーロ(約12兆円)の融資を決定し、ギリシャ政府にさらなる増税、年金と公務員給与の削減を指令した。パパンドレウ政権は3人のマーフィン銀行の労働者が亡くなった責任をゼネストになすりつける卑劣なキャンペーンを繰り広げたが、マーフィン銀行の労働者は「すべての責任はストに決起しようとした労働者を銀行に幽閉していた銀行資本と政府にある」という声明を出し、今回のゼネストにも先頭で立ちあがった。政府の緊縮財政案を棄権し与党PASOKから除名される国会議員も生まれ始めている。

 ポルトガルからギリシャのゼネストに参加した革命的左派の仲間からの報告では、「ギリシャではゼネストの集会で、現政権を支持する指導者の発言に石、果物、卵などが投げつけられるので、ピケ隊が高い防壁を作って発言者の姿を見ることもできない」「ギリシャでは大多数の参加者が与党や他の政治潮流に関係がない人々だが、集会自体は与党に近い活動家によって指導されている」「もう一つの特徴は、ギリシャ人がランク&ファイル組合と呼ぶ組合の組織化が急増していることである」「マルクス主義・レーニン主義、アナーキスト、ギリシャ共産党からのいくつもの分派など何十もの政治グループが活性化している」「ギリシャの大学はゼネストの呼びかけが行われると普通に封鎖されるので学生総会など開く必要もない」「授業は中止になり、大学の食堂では食事がタダ」「無料の公教育、とりわけ貧困層への無料公教育を堂々と行使する学生たちをうち負かす方法を誰も知らない」「ギリシアは革命に接近していると言える」とギリシャにみなぎる革命的気分を生き生きと伝えている。

 まさに国家(資本主義)が滅びようとも絶対反対を貫くギリシャ労働者階級の闘いは、体制内指導部の制動をぶち破りながらプロレタリア革命勝利の炎へと燃えさかり始めている。今回のゼネストで直ちに世界中の株価が暴落した。まさに死の苦悶にあえぐ資本主義を葬り去るのは労働者自身の主体的闘いにかかっているのだ。これこそ国鉄赤字の責任を労働者になすりつけた1047名解雇への絶対反対を貫く新たな6・13大運動への限りない連帯のメッセージである。ギリシャ労働者と団結して総決起しよう!

5月22日(土
 昼食は焼きソバと昨日の残り
動労千葉物販回りをした組合員からのメールが来ました。

お疲れ様でした!
暑いなか 大変でしたね、またのチャンスを期待してます。

それから本当にごちそうさまでした��みなさんによろしくお伝えください。

写真ありがとう! いっぱい来ましたよ・��

との事です。私は今回の物販回りを終えて、いろいろ改善の余地があると思いま
した。次回はもう少しちゃんと詰めて時間通りに終われるようにしながらちゃん
と交流会もできるようにしたいです
動労千葉物販、7箱が到着。これをもって来週から回ります。分類し、値札をつけ終わりました
 このたびは動労千葉の物品販売にご協力いただきましてありがとうございます。組合員一同、心よりお礼申しあげます。

 今日の労働者を襲っている首切り、賃下げ、雇用の非正規化攻撃の根っこは24年前の国鉄分割民営化攻撃にありました。これを正当化してしまう今回の1047名闘争の「政治決着」・「和解」はすべての闘う労働者を裏切る行為です。国鉄分割・民営化との闘いは何ひとつ終わっていません。

 国鉄闘争の火を消すことなくすべての労働者と労働組合の未来を賭けて、新たな1047名闘争の全国運動を構築して原則を守り解雇撤回を勝ち取るべく闘い続けます。

 今後ともご支援・ご協力をよろしくお願いします。  


2010年 夏

              国鉄千葉動力車労働組合
各 位
3時のお茶
夕食は金目鯛・鯵の刺身 金目鯛の煮付け
沖縄・もずくスープ 神保さんから久々に漬物の差入れ
一緒に夕食を食べるハマちゃんの満面の笑み
年一回・北海寮生のパレード
学生に語りかけます 労働学校から戻り、遅い夕食
今日は清掃の労働者と話をしました。

大学の学生寮の清掃をしているその人は、「ここに来れば、話ができる、と思って来たのよ。」と、来店。

「学生と話をしていて思うんだけど、皆、卒業しても就職先が無いって言ってるのよ。今年だけじゃない、来年も2年後も、3年後も、無理だ、って言ってる。大学を卒業しても、就職できない、今って、おかしいね。

私は田舎の出身なんだけど、田舎じゃ、東京に行けば就職はなんとかなる、って上京するけど、どこでも同じね。
どうなってるんだろうね、世の中!

えっつ、!私の老後の生活、年金を当てにしているけど、年金も出なくなるの?!
もうほんとに、この社会、終わってるね!!」

どうしたらいいんだろう、というその労働者に、6月13日の大集会に行きましょう!
一緒にこの社会をひっくり返しましょう!!
と、訴えました。

労働者は生活実感として、この資本主義社会が終わっている!と、つかんでいる!!

 だ  ん   け  つ 2010年5月22日
№363
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
獄中で闘う
市東さんからのメッセージ
 
(反対同盟ブログ)
「自分は元気です。頑張りますから、皆さんも頑張って下さい。これで俺たちは本気だということを、空港会社に知らしめることができた」
「俺たちは本気だと空港会社に知らしめた」
 
 誰よりも先頭で、市東さんが怒りを爆発させて闘っています。この怒りの決起に応えて、市道封鎖を粉砕しよう!5月20日、全国から市東さんの畑に結集しよう!
ソウルから市東さん逮捕に抗議のメッセージ届く
 民主労総ソウル地域本部を始め、韓国の闘う労働者から、市東孝雄さんへの不当逮捕を弾劾し、三里塚反対同盟への熱い連帯を表明するメッセージが寄せられました。以下紹介します。

民主労総ソウル地域本部より
 千葉県警は市東孝雄同志をただちに釈放せよ!

 市東孝雄同志といえば、現地で生まれ育ち、これまで三里塚を守り続けている方ではないですか。韓国の同志たちが三里塚を訪問した際、直接お目にかかり、闘争の映像を通してもよく知っています。

 孝雄同志が看板設置に抗議するのはあまりにも当然であり、正当な行為です。法的要件も満たさない彼らが勝手に私有地云々し、わが農民たちの暮らしの拠り所に手をかけているのに、どうして抗議せずにはいられましょうか。

 あらためて竜山(ヨンサン)撤去民惨事が目に浮かびます。力のない労働者・農民を暮らしの拠り所から追い出すのに国家権力を動員しているのです。

 千葉県警は今すぐ市東孝雄同志を釈放し、三里塚農民に謝罪しなければなりません。そして虎視眈々と三里塚を奪おうとする野望に満ちた策動を中止しなければなりません。

 数十年間、多くの人々が三里塚で守ろうとしたものは、単なる「土地」ではなく、農民の「暮らし」であり「命」です。

 民主労総ソウル本部と、三里塚の願いをよく知っている韓国の同志たちは、千葉県警察を糾弾せざるを得ず、今回のことを契機に空港反対同盟の闘いをさらに固く支持し、守り抜くという決意を表明します。
      2010年5月18日(光州民衆抗戦30周年の日)
      民主労総ソウル本部より

全国公務員労働組合ソウル本部・ソウォンソンさんより(2006年三里塚訪問)
 自民党政権から民主党政権に代わって少しは変化があるかと期待しましたが、やはり保守右翼政権の蛮行に変わりがないですね。
 日本を訪問した際、温かい心で迎えてくださった市東孝雄同志の即時釈放を願います。

金属労組ハイテックRCDコリア支会・チョンウンジュさんより(2006年三里塚訪問)
 連行された市東同志が何事もなく出てこられるといいのですが、世の中はなにしろ許し難いことが多くて心配になります。市東同志の家の庭と、穏やかな笑顔が思い出され、胸が痛みます。お元気で。良い知らせを待っています。

No.

千葉運転区からの不当配転に怒りの団交! JR千葉支社団交報告(5/14)
千葉運転区から鴨川運輸区に動労千葉3名を配転!千葉転支部破壊を許さず、組織拡大で反撃を! JR千葉支社は、5月15日、千葉運転区から鴨川運輸区への異動の発令を行った。異動は4名で、組合所属は、動労千葉3名、国労1名というものだ。

 今回の異動は、本人たちが他区への異動を全く希望していないこと、さらに1名については千葉運転区支部の役員であるなど、千葉運転区から動労千葉の影響力を排除しようとする不当な意志に基づくものだ。
 動労千葉は、こうした千葉支社の不当な配転に対して、直ちに申し入れを行うとともに、5月14日、千葉支社との団体交渉に臨んだ。

 団体交渉には、異動の通知を受けた当該組合員2名と千葉運転区支部の役員など、全体で10名が出席する中で行われた。

千葉転支部一丸となって、配転に対する怒りの追及!
 団体交渉において千葉支社は、「社員の任用については、『任用の基準』に則り取り扱っている」として1行足らずの文書による回答を行ってきた。これ自体極めて不誠実な対応だ。

 異動の具体的な理由について千葉支社は、鴨川運輸区において7月に3名の退職が発生することに伴う補充であること、教育・訓練や退職者の年休処理もありこの時期になったとの回答を行ってきた。
 一方、今回の異動に関する選任については、現時点では希望を出している者はいなかったこと、通勤事情及び千葉運転区での在籍年数を考慮するとともに、職場の活性化を図ることを目的にしたとの回答を行ってきた。
 しかし、本人が他区への異動を全く希望もしていないにもかかわらず、将棋の駒のように一方的に異動すること自体、絶対に認めることなどできない。
 会社は、「通勤事業を考慮した」と言っているが、本人の生活や今後のこともあり、都市手当が当面必要になることから、本人もそれを承知の上で通勤しているのだ。

「職場の活性化」?ふざけるのもいい加減にしろ!!
 また、「在籍年数を考慮した」と言っているが、国鉄分割・民営化に伴う異動を経て各運転職場に配属されていれば、必然的に在籍年数が長くなるのは当たり前だ。在籍年数を理由にすればほとんどが動労千葉に当てはまるということだ。明確な狙い撃ちだ。
 さらに、「職場の活性化を図る」などといっているが、このようなことをやり続けたら活性化どころか暗く澱んだ職場になってしまうことは明らかだ。
 しかも、千葉運転区の現場長は、当該の一人とは事前通知の2日前に面談を行っていたのだ。その面談において当該の本人は、「現箇所を希望する」と明確に返答しているのだ。すでにその時点では鴨川運輸区への異動を出さなければならないことは分かっていたはずであり、その時点で打診すらも行おうとしない千葉運転区の現場長の態度こそ最大の問題だ。
 一方、千葉支社は、当該の1名については千葉運転区支部の役員を務めていることを質すと、「承知している」との回答を行ってきた。これ自体重大な問題だ。支部の役員を狙い撃ちにして配転を行ったことを認めたということだ。

不当配転を許すな!強制配転者を運転職場に戻せ!
 団交では、こうした千葉支社の不当な強制配転に対して、怒りに燃えた抗議の声が次々にたたきつけられた。
 今回の異動に関して千葉支社は、通勤や在籍年数等をあげているが、もう一方では分割・民営化を前後して駅に配転され、塩漬けにされ、運転職場への復帰を希望している組合員がいるのだ。こうした現実を突きつけると千葉支社は、何らの回答もできないという状況だ。
 不当配転弾劾!強制配転者の現職復帰へ全力で闘おう!


5月21日(金
 昼食はカヤクそーめん  混ぜご飯
夕食はウナギちらし 豚なんこつ煮
鶏と大葉のバター・ソテー 切干し大根サラダ 人参シリシリ
塩チャンコ  …で待ってます  ブーちゃんも寝て待つ
そこに動労千葉物販隊が到着  急いで交流会の乾杯  でも、もう帰る時間に…
 「街」屋台で今日の総括 高校生がジュースを飲んでいきます 6・13ビラをまきます
 高校生と話し込みます  韓国青年が通りがかり、食べ・飲み・
語り合います。

分割・民営化に異議あり 中野洋   公労委季報1986年69号掲載

 昨日、衆議院国鉄改革特別委員会で、いわゆる国鉄関連法案が強行採決された。

 国鉄労働者をはじめ、多くの国民が少なからず感じている不安、疑問、問題点など何一つ解明されないままである。そしてマスコミは、「国鉄分割・民営化、来年4月1日確定的」などと無責任に報道している。

 こうした尋常ならぎる状況のなかで、私はこの拙文を綴っているが、胸中、こみあげてくる怒り、いきどおりを押さえることができない。

 ましてや、「昔の国鉄は良かった」とか、「千葉鉄道管理局はこうして発展してきた」等々、ノスタルジーにふける気分にはとてもなれない。 私は、国鉄労働者として、国鉄労働運動のひとりの指導者として、この暴挙に対して現場から告発しつづけることが任務であると思う。

 私たち動労干葉は、1979年3月、動労中央本部を牛耳る革マル系分子の組合私物化に抗して分離独立し結成された一地方労組である。全国鉄労働者の300分の1、1000名の少数組合にすぎない動労干葉が、何故に、国鉄分割・民営化絶対反対を掲げて二波にわたるストライキを決行したのか。

 或る人は、「螳螂之斧をふるうとも」と言い、国鉄当局は、「飛んで火に入る夏の虫」と言った。現に、解雇28名を含む約400名にのぼる国鉄労働運動史上殖例のない、不法、不当きわまりない報復処分が強行された。

 それは、国鉄分割・民営化なるものが、第一に、膨大な長期債務を背負う国鉄財政の再建などでは全くなく、大資本とそれと結託する自民党による国鉄資産の横奪であること。

 第二に、10万人に及ぶ戦後最大の首切りと国鉄労働運動解体攻撃であり、何よりも、国鉄赤字の張本人共が、知らぬ顔の半兵衡をきめこみ、自らの責任を煩かむりし、やれ「ブラ動だ」「親方日の丸だ」などと一切の責任を国鉄労働者に転嫁するやり方に我慢ならなかったからだ。

 このことは、ここ一年間の全経過からも、国会審議をみても、ますます明白になっている。いくら力づくで押し通そうとしても事実は消えないのだ。その証拠に、昨年7月26日(月)、分割、民営化案を答申したのが、国鉄「再建」監理委員会であったにもかかわらず、いつ頃からか、最近では、政府自民党、国鉄当局とも、「国鉄再建」とは言わず、「国鉄改革」としか言わないことを指摘するだけで充分であろう。
 私は、この分割・民営化によって確実に予測きれる恐るべき事態について、特に、鉄道輸送にとって最も重要な安全性の問題について直言したい。

 私は、1958年、勝浦機関区(現勝浦運転区)で国鉄労働者としての第一歩を踏み出し、1960年以降、組合専従になった1973年まで13年間、SLの機関助士、気動車運転士として、輸送業務の第一線に従事してきた。

 この間、「安全は輸送業務の最大の使命である」という国鉄安全綱領のトップに隅げられている一節を、当局側からはきわめて観念的に、現場の諸先輩達からはきわめて具体的に耳にタコが出来る程叩き込まれてきた。

 私が機関助士になりたての頃1962年、あの悲惨な三河島事故が、そして与翌年に鶴見事故が発生した。

 この二年連続の重大事故の発生をめぐって私がたまたま所属していた動労は、その構成員がすべて運転職場に従事しているという特殊性からも、大揺れに揺れ、運転保安闘争の強化が決定された。

 これは、簡単に言うと、輸送の安全を守るためには個々の労働者の努力や決意だけでは限界があり、労働組合が団結して闘う以外にない、つまり「闘いなくして安全なし」という考え方である。この運転保安闘争が、後の「闘う動労」への「変身」の発端となり、私自身組合運動への参加の契機ともなった。その後、この闘いは、反合・運転保安闘争として路線化され、いわゆる五万人反合闘争をはじめ熾烈に展開された。この戦闘的伝統は、これを弊履(へいり)のごとく棄て去った動労中央とは対照的に、私たち、動労千葉にはいまでも脈々として受けつがれ、すべての闘いのバックボーンとなっている。

 そもそも資本制社会において、直接的利益を生まない保安部門への設備投資や保安要員などを軽視もしくは無視するのは当然のことであって、労働者の抵抗や労働組合の闘いがあってはじめて、資本にそれを強制することができるのである。

 公共企業体たる日本国有鉄道にあっても、この資本主義の論理とは無縁ではない。
 国鉄における安全とは、適性な労働条件、保安設備の充実、車両・保安部門の検査・修繕・点検体制、関係労働者の教育・訓練が四位一体となって確立されなければならない。

 1960年以降、ここ20年間は国鉄当局のこの部門での手抜き、切り捨て、外注化などを中心とする合理化攻撃との闘いの歴史であり、労働組合の抵抗が、公共企業体たる経営形態をも活用しつつ、辛うじて列車の安全が維持されてきたといっても過言ではない。

 しかし、いわゆる臨調・行革攻撃が開始されてから、ここ3年余、労働組合の屈服、とりわけ動労の転向のなかで、きわめて由々しき事態が進行している。

 特に要員面においては、83年度首、35万8百人が、86年度首では23万9千人、実に11万人にも及ぶ削減が強行されている。さらに87年度首には、いわゆる余剰人員3万2千人を含めた21万5千人体制にするため、「61・11ダイ改」に伴う合理化を強行しようとしている。この数字を見ただけでも背筋が寒くなる思いがするのは私ばかりではあるまい。

 すでに、「60・3ダイ改」から、動力車乗務員(運転士・機関士)の勤務は超勤を前提とした勤務形態に改悪きれ、大変な労働強化が強いられている(列車乗務員―車掌は「61・11ダイ改」から)。電車・機関車や線路の検査・点検・回帰は延長され、モーター部門の故障やレールのボルト折損などが全国いたる所で発生している。

 それだけではない。「61・11ダイ改」を目前に干葉局管内では、断じて容認し難い事態が起っている。9月24日、当局は、総武快速線専門の運転士に対し、「隣の線路だから」といって、緩行線の運転を強制し、これに当然のことながら、「緩行線は未経験なので線路見習を」と要求した運転士に対し、「いやなら乗務しなくてもよい」と暴言をはくという事態がおこった。さらに10月27日を期して外房線・茂原駅を中心に切り替えられる新線(総延長7キロ)に対しても、「上(高架)の線路だから」という理由で該当乗務員の線路見習を実施せずに、机上訓練のみで運転を強制するという、つい一年前いや半年前には考えられなかったような事態が起った。

 線路見習とは、別に労資で協定化したものでもなく規則化されているものでもない。いわば国鉄百年余の歴史と先人達の智恵が生みだしだ安全確保のための制度として存在していたものである。

 運転士・機関士は、信号の建植位置、勾配の有無、曲線、駅ホームの状態などを体で熟知していないと定められた時刻表通りに正確かつ安全に列車を運転することはできない。だから、新線はもとより、既存の線区でも病気など何らかの理由で3カ月以上、同一線区を乗務していない運転士・機関士は、必ず本務でハンドルを握るまえに線路見習を行うことが、当局も含めて常識のことであった。

 おそらく国鉄当局は、こうした国鉄の安全輸送を保障してきた制度を「悪慣行」として、「民間会社になったらこんな悠長なことはやっていられない」とばかりになし崩し的に改悪するつもりであることに間違いない。

 国鉄だろうと民鉄であろうと列車の安全に区別はない。動労千葉は、かかる暴挙に対して当然にも厳しく抗議し、線路見習の実施を要求したが、千葉鉄局は、「団体交渉事項」ではないと団交それ自体を拒否してきたのだ。

 いまひとつ、国鉄の現場でほ異常な雰囲気がまんえんしていることを指摘せざるを得ない。いま、国鉄の現場では無法がまかり通っている。「お上の威光に逆う者は」式の恐怖政治が、虎の威を借りた弧、国鉄版ゲシュタポ、動労内革マル分子を先兵に巾をきかせている。国鉄「改革」の名分のもと、分割・民営化攻撃に抵抗する労働者、労働組合はもとより、正論を吐く労働者も、すべて差別・選別の対象とされ、人活センター送りだ。

 こうした雰囲気がばっこするなかで何よりも恐しいことは、各々の職責を全うするための意見がすべて「国鉄改革に仇なすもの」としてしりぞけられ、口をつぐんでしまう異常な状態になっていることである。 東海道新幹線の雨量測定をめぐり担当者が処分されたと聞くが、これなどその典型的事例ではないであろうか。

 ともあれ、動労千葉は、10月27日未明から再び3度順法闘争に突入する。
 国鉄の安全を守るために、国鉄労働者の首切りを許さないために、その、元凶である国鉄分割・民営化を粉砕するために闘い続ける。それが国鉄に働く者の、従って国鉄の労働組合の責務であると考えるからだ。

1986年9月 (国鉄千葉動力車労働組合)
5月20日 動労千葉を支援する会・東京西部が結成!
動労千葉を支援する会のホームページから転載
動労千葉から関執行委員、幕張支部の渡辺君があいさつ
5月20日 ギリシャでゼネスト 7万人が国会を包囲 AFP動画
星野さんへの「閉居罰」に対して、厳重に抗議します
徳島刑務所長 殿

星野文昭さんに「戒告」に続けて「閉居罰」が一週間も加えられたと聞きました。
「閉居罰」とは、独居房で、就寝以外は1日中正座させられ、手はひざの上にのせ、顔は入り口に向けて目を開け、真っすぐ座っていなければならないと聞いています。
これは、非人間的な「体罰」以外の何物でもありません。

しかも、懲罰の理由が「物品の目的外使用」という「規律違反」ということですが、「ぜんざい」を冷ますために半分を私物の容器の入れただけと聞いています。
羹を冷ますのは人間として普通の行為であって、単なる見せしめ的な「懲罰」としか言えません。

さらに、星野さんへの面会が、月3回から2回に減らされたと聞いています。
このような獄中の権利の剥奪と「処遇の劣悪化」は、新証拠をもとにした第2次再審闘争への破壊攻撃の何物でもありません。

徳島刑務所は今後、二度とこのような非人間的な「体罰」を行わないよう厳重に抗議するものです。

 東京西部労組交流センターは、労働者の団結の拡大とともに、星野さんとの団結も固め、沖縄闘争と国鉄闘争の爆発を勝ち取る決意です。

2010年5月1日
東京西部労組交流センター

 だ  ん   け  つ 2010年5月21日
№362
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
市東さんに 10日間の勾留、
地裁前で弾劾と激励に決起!
 5月20日早朝午前5時、三里塚反対同盟と支援は天神峰の市東孝雄さんの畑に集結し、団結街道廃道化阻止へ、敵権力に一糸もふれさせない闘いをやりぬいた(写真)。

 その後、検察官の勾留請求を受けて裁判所に勾留決定のために押送される市東孝雄さんと現闘同志の激励に駆けつけた。反対同盟の鈴木謙太郎さん、伊藤信晴さん、「市東さんの土地取り上げに反対する会」と動労千葉、千葉県労組交流センターや千葉合同労組など30人ほどが集まった。
 反対同盟の宣伝カーが裁判所の周囲を周り、不当弾圧を怒りを込めて暴露する。午前11時すぎ、地裁内で市東さんらと接見した弁護士から2人とも元気で完全黙秘で闘っていることが伝えられた。その後、裁判所が市東さんらと会い、勾留について決定を行うという。正午すぎ、不当にも10日間の勾留が付いたとの知らせが入った。こんなデタラメを許せるか! 検察と裁判所に向かって怒りのシュプレヒコール! 「勾留決定弾劾!」「即時釈放せよ!」

 12時半ころ、裁判所の駐車場に裁判所職員、制服警官が終結、「出てくるぞ!」

 シャッターを閉めた車庫前に支援が結集して待ちかまえる中、前のワゴン車に市東さん、後続のワゴン型の警察車両に現闘同志を乗せた車が出てきた。「市東さん! がんばれ!」――正面に立ちはだかって手を振り、ワゴン車のドアをたたいて激励した。確かに市東さんだ! 手を振っている! 敵権力の妨害をはねのけて激励行動が貫徹された。(写真下)

 市東さんらには10日間、5月28日までの勾留が付いたが、一刻も早く奪還あるのみだ! 

 5月24日には第3誘導路建設のための「公聴会」、25日には市東さんの民事裁判と勾留理由開示公判が開かれる。今回の不当弾圧とともに、団結街道廃道化による営農破壊、市東さん追い出し攻撃を弾劾しよう!(M)
    

No.

国鉄分割・民営化反対 1047名解雇撤回 新たな全国運動スタート 6・13大集会へ!

中曽根が一枚かんでいた!
◆4・26国労臨大の現実

 国労は4月26日の臨時全国大会で「1047名問題解決案」の受諾を機関決定した。大会を報道した機関紙には、代議員・傍聴者を写した写真が何枚も掲載されているが全員沈痛な顔をしている。笑顔は全くない。24年間の闘いはたった15分の本部提起とわずか4人の代議員発言・1時間にも満たない討議で、総括すらなく幕を降ろした。

 「本部の見解を疑わざるをえない」「極めて不適切」「重大な疑義があり削除を求める」「この大事な臨大でなぜなのか残念でならない。断固反対である」………。2人の代議員が異をとなえたのは「和解」に対してではなく、「(今後は)JR産別の企業内組合として未来志向の運動をめざす」という本部提起に対してであった。

 これは全国組織としての国労を解散しJR各社毎の企業内組合になることを意味するものだが、それはこの間の「政治解決路線」の必然的な帰結である。1047名問題という「荷物」さえ肩から下ろせば、国労本部がそう動く、のは判っていたことであった。だが「政治解決のために」と言って、誰もがそれを容認してきたのだ。

◆中曽根が喜んだ!
 大会で注目されたのは、国民新党幹事長・自見庄三郎の来賓挨拶であった。

4日前に中曽根元首相と会い、今回の和解案を見せたところ、「よく解決できたな」「政権交替が良い形で現われた」と喜んでおりました。

 「解決案」は、昨年、4者4団体が民主党に白紙委任したことを受けて、民主・国民新・社民・公明の4党が作り、値切られた上で政府と合意したものだが、自見(元自民党中曽根派)は国民新党のこの問題の責任者であった。

 そして、それには自見などを通して、国鉄分割・民営化の首謀者=中曽根が一枚かんでいたということだ。
 言うまでもなく中曽根は、「国鉄分割・民営化は国労を崩壊させるためにやった。国労が崩壊すれば総評が崩壊することを明確に意識してやったわけです」「国労をつぶし、総評-社会党ブロックをつぶして憲法改正するのです」と公言し続けている。その中曽根が「よくやった」と喜ぶ「和解」とは一体何なのか。「これで国労は最終的に崩壊する。当初の目的がついに達成される」と考えているのだ。しかも中曽根は「自民党にできなかったことを民主党政権がやっている」と喜んでいるのだ。
 実際、先の国労臨大提起を見れば、これから起きるであろうことは、国労の企業内組合化=連合への吸収=全労協脱退=全労協解散である。24年間不屈の闘いが続いてきたことによって未完成だった「中曽根構想」がついに達成されると喜んでいるのだ。

◆「国鉄改革」の正当化
 政府は「解決案受け入れの条件」までつけてそれを呑むことを迫った。▼全員から承諾書をとること、▼すべての訴訟を取り下げること、▼不当労働行為や雇用の存在を二度と争わないこと、▼JRへの雇用については努力するが保障できないこと――これでもか、これでもかとたたみかけ、この条件を4党が了解し、それを4者4団体が受け入れ、前原国土交通大臣は、それを受けて、直ちに、「国鉄改革は国民に大きな成果をもたらした。国鉄改革の完遂に全力をあげる」との談話を発表して勝ち誇って見せたのである。
 すべてが軌を一にした動きだ。ひと言で言えば、「国鉄分割・民営化は間違っていませんでした」ということを解雇された当事者に認めさせるということだ。
 だが、こんなことを認めたら、直ちに始まるのは、自治労や日教組など、公務員労働者への全面攻撃である。さらに膨大な労働者が非正規職に突き落とされるということだ。憲法改悪だ。JRの職場では全面外注化と安全の崩壊・第二の尼崎事故に他ならない。
 国鉄分割・民営化との闘いは何ひとつ終わっていない。職場では、JRを数百の会社にバラバラに分割する全面的な外注化攻撃が始まっている。闘いの旗を下ろすことはできない。なぜならこの闘いの中に全ての労働者の権利・未来がかかっているからだ。
6・13大集会に結集しよう!

 国鉄分割・民営化反対 1047名解雇撤回  新たな全国運動スタート  6・13大集会
▼6月13日(日)13時  ▼文京シビックホール

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!

 


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